今日はどのテレビのチャンネルも震災のことを主に取り上げています。
映像を見ると苦しくなるので、ついテレビを消してしまいます。
震災であれ、事故であれ、また病気であれ、特に小さな子どもや若い人が命を落とすのは特につらいです。
しかし、先日、99歳の女性が100歳まで生きるのが嫌だった、独りで寂しかった、年寄りが集まっても一人浮いていた…と海に身を投げた方がおられました。
よく『おばあちゃん長生きしてね』などと言いますが、このニュースで長生きが本当に幸せなのか、長生き出来ないのは不幸なのか、と考えてしまいました。
息子は不幸にも23年しか生きられませんでした。最後はつらく寂しかったことは想像に難くありませんが、それまではどうだったのか…色々なことにチャレンジして、勉強して、たくさん友達がいて、皆から愛されて…
でもやはり、最後のつらさ、寂しさ、苦しさを思えば、幸せだったとは言えないのでしょうか。
お通夜の日、住職さんから『この子は賢い子です』『この子が考えて考えて考えた末に選んだのです』と言われ、その後に『だから残されたものは自分を責めるな。この子を責めるな。』という言葉が隠されていたように思います。
息子が本当に不幸だったのか、本当は幸せだったのかは、本人にしか分かりません。でも私は、息子が私の子どもに生まれてきてくれたことが本当に幸せでした。
私は長生きしなくてもいい。早く息子に会いたい。